今日は『世界カワウソの日』。特別イベントを開催しました。

今日は『世界カワウソの日』。
当園でも先週の25日(土)、26日(日)に『世界カワウソの日』特別企画を開催しました。
今回はその様子をご報告します。

※5月の最終水曜日は『 世界カワウソの日(World Otter Day)』。これは“ International Otter Survival Fund(国際カワウソ保護(生存)基金) ”という海外の団体により、全種が野生下において危機的な状況に置かれているカワウソの現状や生態、飼育園館での取り組みについて、広く周知するために定められました。

近年、その見た目やしぐさの可愛らしさから、日本でも多くのテレビやSNSでカワウソが取り上げられ、ブームとなっています。あまり知られていませんが、カワウソは毛皮やペット目的の違法取引が問題視されている動物であることをご存知でしょうか?
過度な取引を防止するためのワシントン条約における、協定や法令を無視しての捕獲、密猟が後を絶ちません。

 
なぜこうしたことが起きてしまうのかというと…
カワウソの生態や飼育環境への配慮まで伝わらないまま、需要が増えていることが原因のひとつでもあります。
そんなカワウソたちが置かれている現状に気づいてもらうには、まずはカワウソについて、知ってもらうことがなにより大切です。

そして、注目されている今だからこそ、このイベントを通して正しい知識をお伝えし、カワウソについて、より深く考えるきっかけになればとの思いをこめて企画しました。


前置きが長くなりましたが、まずは動物情報館ZooLabにて【挑戦!カワウソクイズ】の様子です。

クイズに正解するとカワウソイラストで人気のイラストレーター、鍵条漆さん描きおろしの「SAVE THE OTTERS」と書かれた『オリジナル カワウソステッカー』をプレゼント♪

他にもカワウソについてくわしくなれるリーフレットもご用意しました。
(リーフレットのイラストも鍵条漆さんによる描きおろし!)


クイズは簡単なものからちょっと難しいものまで♪
悩んでますねぇ。クイズの答えはどこにあるかな~。

皆さん、楽しんでいただけましたか?
こちらの学生さんたちは、さっそくステッカーを洋服に貼ってくださいました。



また、コツメカワウソ舎前では担当飼育員による動物ガイドを開催。
 

福岡市動物園に暮らす8頭のコツメカワウソを見分けるコツや、日々、飼育している中で実感するカワウソ飼育の楽しさや、むずかしさなどをお話し、最後に「ドジョウ」を放って、コツメカワウソたちが獲物を捕食する姿を見ていただきました。
(野生では魚やカニ、鳥やカエルなどを捕食する肉食動物なんですよ。)

カワウソが密猟され、違法な取引により生息地とは違う場所に運ばれると、もう本来の生息地に戻ることはできず、群れで生活するのが基本の彼らにとって、仲間や家族とも離れ離れになります。
また、輸送中にけがや病気になれば、死んでしまうことだってめずらしくありません。

「今日、夜ご飯を食べる時にでも、コツメカワウソについてのお話を、家族団らんの話題にしてくれたら嬉しいです。」と飼育員からの言葉で終わりました。



興味を持ち「知ること」は、「守る」ための第一歩です。
今日の『世界カワウソの日』をきっかけに、ほんの少しでもカワウソのこと、彼らが暮らす自然のことを考えてくださいね。

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