2020年5月23日土曜日

角(つの)にも色んな事情があって・・・|ZOOお勉強タイム

初夏を感じるような日が続き、園内の緑も鮮やかになってきました。
再開園はしましたが、引き続き3密を避けるため、イベントなどは当面中止、施設も一部閉鎖となりますので、動物に関するあれこれも引き続き、ブログでお伝えできたらと思います。

前置きが長くなりましたが、今回は哺乳動物の角(つの)についてのお話です!

人間にはない特徴の一つでもある角(つの)ですが、皆さんは角についてどれくらい知っていますか?

実は動物が持つ角には、色んなタイプがあります。
ここでは哺乳動物の角について、当園にいる動物たちを参考にお話していきますね。

まずは、どんな動物がどんな角を持っているでしょうか?
形は?
大きさは?
その動物はなぜ角があるの?

♪(シンキングタイム~、考えてみてね~)

では、いろんな角をご紹介します。


★★シカの仲間の角(つの)★★
この仲間の角は“枝角(えだづの)”ともよばれ、木の枝のような形になります。
こちらは少々、古い写真になりますが、ツシマジカです。

シカの仲間(ニホンジカ、ヘラジカ、トナカイ、などなど)の角は、毎年はえかわります。
この仲間の角が生えるのはオスだけですが、例外でトナカイだけはオスもメスも生えます。

こちらはキョンです。
春に生えはじめた角は、皮膚におおわれていてまだ柔らかく、この状態の角のことを“袋角(ふくろづの)”と言います。

これは何かわかりますか?
ツシマジカの角の根元です。
当園では角が伸びきった秋に角切りを行うため、角の残骸が生え変わる時に、ぽろりと落ちるんです。

この写真でわかるように、角の成長時期は血管がとおっています。
角が成長するにつれ、中に骨がつくられて、立派な角となるんですよ。


★★オリックスの仲間の角(つの)★★
この仲間の角は“洞角(どうかく)”とも呼ばれ、中が空洞になっています。
他に、バイソン、カモシカ、なども仲間となります。

ウシ科(ウシ、ヤギ、オリックス…など)の角は頭骨(とうこつ)に角突起があり、骨の上に爪のように角質化した皮膚(角鞘(かくさや))が取り巻いて角となっています。

こちらはバーバリーシープです。
角はオスもメスも生えます。
ウシの仲間の角は一生伸び続けますが、一度角が欠けると、再び生えてくることはありません。



★★サイの仲間の角(つの)★★
この仲間の角は“中実角(ちゅうじつづの)”とも呼ばれています。

サイの仲間の角は、骨ではなく毛や爪と同じケラチンというものが束になった角質でできています。
角は傷ついても、また再生します。
この動物種の角は鼻の頭にあり1本のものと縦に2本並ぶものがいます。

サイの角は、漢方薬として使われ、国によっては金よりも高く取引されているんです。
悲しいことに、これがサイの密猟の要因とされています。
しかし薬としての科学的な根拠はありません。


★★キリンの仲間の角(つの)★★
触覚のような角があるキリンです。

オス、メス、両方ともに角をもつキリン。
角には骨の角芯があり、これが毛皮に覆われています。
キリンの角は頭頂部に2本ある他に、前に1本、後ろに2本と合計5本持つ個体もいます。

なぜ、5本も・・・。

角の役割としては、自分の身を守るためであったり、メスや縄張りを取り合うためであったりと、いわゆる「武器」としての役割が大半です。
角を突き出した際に目線が角の先に向くのもそのためです。

ですが、首の長いキリンにいたっては・・・?
頭上を守るためなど、様々な説があるようですが、現時点では、はっきりとした理由がないようです。
・・・なぞがまた生まれてしまいました。


ちなみに生まれた時は、このように「柔らかそうなこぶ」っぽい状態。
可愛らしいですね~♬
成長するにつれ立ち上がり、次第に骨化が始まります。

最近の子です。
今ではいっちょまえに角になっていますよ。

角の色々、いかがでしたか?
ご来園の際は動物たちの「角(つの)」にぜひ、注目してください。
そして、興味を持たれたお友だちは、ぜひ調べてみてくださいね!

■ご来園、ご予定の方へお願い■
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・マスク着用、咳エチケットのご協力をお願いします。

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園内出入口や、レストランなど数箇所にアルコール消毒液を、他、手洗い場などもございますので、どうぞご利用ください。