5月第2土曜日は「世界ビントロングの日」!

本日、5月第2土曜日は「世界ビントロングの日」です。


「世界ビントロングの日(World Binturong Day)」は、フランスの団体「Arctictis Binturong Conservation」が、ビントロングの理解と保全を目的として、毎年5月の第2土曜日を世界ビントロングの日として制定しました。

福岡市動物園では「世界ビントロングの日」にちなみ、毎年ビントロングの特別イベントを開催していましたが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため、臨時休園となりました。
そこで、このブログとSNSで、ビントロングのことをお伝えしたいと思います。

ビントロングは、主にインド北東部や東南アジアの森林に棲むジャコウネコのなかまです。別名「クマネコ」と呼ばれ、クマのような顔と、太くて長いしっぽが特長的な珍獣です。

それでは、担当飼育員のコメントをご紹介します。

当園には2頭のビントロングがいます。

2頭のうち、体の小さい方が、オスの「ビーン」16歳です。
ビーンは、おじいちゃんということもあり、寒さが苦手です。冬の間は常にヒーターの上にいて、運動場へ出ないこともありましたが、最近はすっかり暖かくなり、外のお気に入りの床でお昼寝するようになりました。

もう1頭の体の大きい方が、メスの「トロン」11歳です。
トロンは人に慣れていて、飼育員がそばに行くとすぐに寄ってきて肩に乗ろうとします。しかし、体重は25kg超!!!ずっしりと重いですが、可愛らしいこともあり、我慢して乗せています!


2頭はなかよしですが、ケンカもします。
ケンカをする時には、ネコのように「ニャー」という声を出します。ネコパンチのように前足でパンチをくり出すことも。それでも、お互い怪我をしたことはないので、うまく距離を取りながら、生活しているようです。

ビントロングは、独特のニオイがすることでも知られています。
ポップコーンやココナッツのような香ばしいニオイと言われていますが、特に雨の日には、そのニオイを強く感じられます。

※去年は、この独特のニオイを感じてもらうイベントも行いました。
→詳しくはこちら「ビントロングってどんなニオイ??」

ビントロングは元々、植物食傾向の強い雑食です。そこで動物園では、フルーツを中心としたエサを与えています。リンゴ、バナナ、オレンジ、キウイ、蒸かしたサツマイモ、それに加え、ゆで卵や肉などを週に数回与えています。

好物は、蒸かしたサツマイモやバナナ🍌!甘味のあるものが好きです。

近年、野生のビントロングの生息数は、森林伐採やペット・毛皮目的の密猟などにより減少しています。動物園が、多くの方々にビントロングのことを知ってもらうきっかけになればと思います。

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