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ツシマジカの角切り2023

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毎年恒例、ツシマジカの「角切り」を休園日に実施しました。 園には、レオ・繁蔵・まさくん・あつやとオスが4頭います。 繁殖期を前に気性の荒くなるオス同士が突き合って シカ同士、飼育員が怪我してしまうことを防ぐため、 角が一番成長するこの時期に、園では「角切り」を行います。 麻酔後は、採血や体重測定などの健康チェックを行い そして「角切り」に入ります。 先輩飼育員がお手本を見せ、 新人の飼育員も初めて「角切り」の作業を経験します。 その間、シカの状態を確認するスタッフもおり チームで分担、作業は粛々と進みます。 また、角は切りっぱなしではなく 断面や角(かど)を滑らかにするなど細やかな作業も含まれます。 こちらが切り落としたばかりの角で 長さは30センチ程度、ずしりと重みもあります。 断面図はこのような感じです! レオ・繁蔵・まさくん・あつやの今年の「角切り」も無事終了! 角のない、すっきり頭の4頭の姿を 園でぜひチェックしてみてくださいね♪

「動物慰霊祭」を開催しました

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 今年も動物愛護週間(9/20~26)にあわせて 本日(9/23)「動物慰霊祭」を開催し、 この1年間に亡くなった動物たちの慰霊を行いました。 この1年間で、ほ乳類8種15頭、鳥類10種24羽、 は虫類1種3匹が亡くなりました。(令和4年9月~令和5年8月) 亡くなった主な動物を以下紹介します。 アフリカタテガミヤマアラシ(オス)の「マサキ」、 2022年9月に10歳で死亡。 飼育期間:2013年に入園してから9年2カ月間。 ボルネオオランウータン (オス)の「ミミ」、 2022年12月に推定53歳で死亡。 飼育期間:2012年に入園してから10年2ヶ月間。 シロテテナガザル(オス)の「タム」、 2023年の8月に50歳4カ月で死亡。 飼育期間:1979年に入園してから44年2ヶ月間 亡くなった動物たちを愛してくださった皆さま、 ありがとうございました。 皆さまと動物たちが一日でも長く一緒に過ごせるよう これからもスタッフ一同励んでまいります。

敬老の日、元気なご長寿動物ガイド♪

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 9月18日の『敬老の日』に 園内のご長寿動物をお祝いする特別ガイドを開催しました! まずは、チンパンジー の「サクラ」です。 (推定45歳/ 当園最高齢) 「サクラ」をフィーチャーしたガイド後は 消防ホースに入れた、フルーツなどを感謝の気持ちを込めて、プレゼント♪ 園路から飼育担当員が投げた、 フルーツ入りの筒形の消防ホースを「サクラ」はナイスキャッチ。 息の合ったところを見せてくれました。 娘の「パンジー」と隣り合い、フルーツを仲睦まじく食べる様子、 親子元気に「敬老の日」を迎えられたことに心温まる思いです。 そして、チンパンジー「サクラ」に続いては ライオンの「ネネ」(20歳)です。 飼育担当員2名の掛け合いのようなガイド後、 放飼場から寝室に戻ってもらい そこで、お肉と氷のプレゼントの予定でした。 沢山のご来園者の注目が集まる中、 寝室へはサッと戻り、予定通りかと思いきや・・・!? いつもの食事時間とは違う雰囲気に しばらくは手をつけず…に終わりました。 飼育下でのライオンの寿命は 15〜20年ということですが、まだまだ「ネネ」は元気です! 動物たちがこれからも健やかに長生きして 皆さまにいつまでも親しんでいただけるよう、 スタッフ一同努力してまいります。 ご来園いただいた皆さま、ありがとうございました!

開園70周年企画「北村直登さんによる“ライブペインティング”」を開催しました

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開園70周年企画、第三弾として 画家・北村直登さんによるライブペインティングイベントを 9/2(土)の「夜の動植物園」内で開催しました♪ 北村さんには2016年以降、 毎年「夜の動植物園」のポスタービジュアルを描いていただいており、 そのご縁で今回のイベントも実現しました。 ご来園者とコミュニケーションを取りながら その場のインスピレーションを大事に描きたいという、北村さんのご希望により直前までどんな形で進むのか、いったい何が描かれるのか!? ご来園者同様、私たちスタッフもドキドキわくわくの30分でした😊✨ また、昨年行った「北村直登×福岡市動物園」の makuakeで応援購入型クラウドファンディングプロジェクトで集まった 寄付金もこの日お持ちくださいました! ちなみに左は当園の園長でございますw 寄付金はエサ代や光熱費として大切に使わせていただきます! 北村さん、 いつも福岡市動物園を応援いただきありがとうございます!! ペインティング中も 北村さんへの質問コーナーの時も たくさんの子どもたちから声が掛かり、とても盛り上がりました♪ お集まりいただいたご来園者のみなさまにも感謝いたします。 さて、 2023年の「夜の動植物園」は今週末(9/9)がラスト! (写真は9/2「夜の動植物園」の様子) 夜の動物園の様子は公式SNS等でも発信中です。 →公式インスタグラム@fukuokazoo →公式X(旧ツイッター) ✨最終日の9月9日(土)も盛り沢山のイベントでお待ちしております✨ ★14時00~ → レッサーパンダの身体測定 ★16時台より~ → 飼育員によるZOOスポットガイド&動物たちのもぐもぐタイム(エサやり) ※最終日、特に19時以降は混雑が予想されます。 イベント時は前方に長時間とどまらず、譲り合いながらご鑑賞ください。 ★動物情報館ZooLabでのワークショップ →「 ステンドグラス風あにまるカード 」 涼しい時間も長くなってきておりますので、 この機会に、ぜひ夜ならではの動物園をお楽しみください。 ご来園をお待ちしております♪ ※最終日は周辺道路の混雑が予想されます。 できる限り、公共交通機関でのご来訪をお願いいたします。 ★HPアクセス情報等はこちら →HP「総合案内」

おかげさまで開園70周年♪

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福岡市動物園は、2023年8月22日(火)に開園70周年を迎えました! そこで、まずは動物たちとお祝いです。 長く親しんでいただいている カバのタロー♂とマレーグマのサニー♂へ感謝を込めて 美味しいもののプレゼント🤗 タローはすぐ出てきてくれず、 スイカを食べたらプールに入っちゃいました。 もちろん、マチ♀にもおすそ分け また、先着700名さまには 記念ノベルティ、2023年の「夜の動植物園 」 メインビジュアルのイラスト(作:北村直登氏)ステッカーを配布! はい、園長はさっそく携帯の裏に貼っています。(自慢気♪) 今後は、2024年7月末まで 毎週日曜日・祝日に先着100名さまへ 記念ステッカーの配布あり♪(配布場所:動物園正門総合案内所) 毎月、異なる絵柄の記念ステッカーになりますので 楽しみにお待ちください! ちなみに、9月に配布するステッカーの絵柄は ヒョウに決定しています! そして、【福岡市動物園開園70周年記念サポーター】を 8月22日から1年間の期間限定で創設しました。 上記の記念ステッカーと記念サポーターの詳細は 動物園HP / お知らせ(開園70周年企画 第二弾)をご覧ください。 https://zoo.city.fukuoka.lg.jp/news/detail/1324 その他、開園70年の歩みを振り返る「記念パネル展」をエントランス施設、 動物情報館ZooLab内にて開催中です。 また、ツシマヤマネコモニターを今月より設置!   (株式会社 近代プラント様より寄贈) 長年取り組んでいるツシマヤマネコの繁殖は 生物多様性保全の観点から高い関心を持たれています。 70周年に合わせて、展示していない繁殖施設内にいるツシマヤマネコの様子を ライブで見ることができるモニターを常設し、 来園者の皆さまにも観察いただけるようにしました。(動物情報館ZooLab内) 福岡市動物園は1953年に開園し、 以来、70年も続いたのは この日のように動物園に来て動物たちと親しんでくださる方々、 市民の皆さま、関係者の皆さまに支えられてこそです。 皆さまに感謝いたします。 なお、開園70周年企画はまだまだ続きます! 今週末(9月2日)の「夜の動植物園」では 2016年以来、「夜の動植物園」のポスタービジュアルを 描いていただいている画家の北村直登さんによる、記念イベ

8月19日は「国際オランウータンの日」

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8月19日は「国際オランウータンの日」です。 当園では、ボルネオオランウータンを2頭飼育しています。 そこで少し真面目な話をします。 <オランウータンについて> 現地の言葉で「森の人」を意味するオランウータンは、東南アジアに浮かぶスマトラ島とボルネオ島にしか生息してない大型の類人猿です。 他の類人猿とは異なり、群れを作らず単独で生活するとても珍しい動物です。 採食する時も、寝る時も、 生活のほとんどを地上10m以上の樹の上で送ります 。 そのため、長い腕や柔らかい関節、そしてとてつもない握力を持ちます。 これはリキにヨーグルトを与えた際に、取られて曲げられたスプーンです。 自然界でのエサは、主に果実や木の皮と葉、ときには虫などを食べ、木の枝を折って作った自作のベッドで寝ます。 オランウータンはボルネオ島に生息するボルネオオランウータン、 スマトラ島に生息するスマトラオランウータン、 そして2017年に新しく見つかったタパヌリオランウータン(スマトラ島に生息)の3種類がいます。 しかし、 いずれのオランウータンも絶滅の危機に瀕しています。 1900年にはスマトラ島とボルネオ島合わせて約32万頭以上いたとされていますが、現在では合わせて7万頭ほどしかいません。 <オランウータンと森> 彼らが絶滅の危機にある要因のひとつに、生息域である森が減少していることがあげられます。 生活のほとんどを樹上で生活する オランウータン=「森の人」 にとって森がなくなることは死活問題です。 様々な問題がある中、今回は「森」に絞ってお話しします。 ではなぜ、彼らの暮らす森が減少しているのでしょうか? <森林破壊とパーム油> 皆さんは「アブラヤシ」という植物を知っていますか? アブラヤシとはパーム油という油を取るために 東南アジアを中心に育てられている植物 のことです。 このパーム油、なんと世界で一番多く使われている植物油なんです。 それもそのはず、パーム油は食品、洗剤、化粧品など、多くの生活用品に使われています。 栽培や採取に適していて、加工しやすい便利なパーム油。 当然、その原料には、たくさんのアブラヤシが必要になります。 そのため元々あった森を切り開き、プランテーション(巨大なアブラヤシの農園)を作りました。 写真は基然と植えられたアブラヤシのプランテーションです。 色は緑ですが、ここは