2018年10月2日火曜日

平成最後のツシマジカの角切り

朝夕めっきり涼しくなり,いよいよ秋も深まってきましたね。
そんな中,先日の休園日に福岡市動物園では,オスのツシマジカ「ジャック」,「レオ」,「まさくん」,「繁蔵」,「あつや」の角(ツノ)切りを行いました。



角切りは,毎年恒例の行事ですが,休園日に行うため,皆さんにお見せすることができません。そこで,その様子を紹介させていただきます!


実は,オスジカの角は,毎年自然に生え変わります。春先に抜け落ちて,新しく生えてくるのです。
ツノの成長が終える秋頃には,オスジカは繁殖期をむかえます。
繁殖期のオスジカは,気性が荒くなり,メスをめぐって争いをくりひろげます。

角切りは,シカ同士や飼育員が争いで怪我をしないように繁殖期前に行います。


実は,この日も,角を突き合わせるシーンがありました。
オス同士が軽くぶつかり合っています。
ケガをしないか心配です。

さて,早速角切りの作業に取り掛かっていきます。
まずは,獣医たちが1頭づつ麻酔をかけていく作業からですが…,


いつもと違う様子に気づいたオスジカ達は走り回ります…。
つられたメスジカ達も走り回ります…。
みんな一緒に右へ左へ…,なかなか狙いが定まりません。


メスジカにまぎれて,隠れているオスジカ!
そうです!麻酔をかける作業が一番の大仕事なのです。


さて,麻酔が効いている間に,手際よく角切りを行います。
成長を終えた角は,神経が通っていないので痛みの心配はありません。
また,同時に採血や体重測定などの健康チェックも大急ぎで行って,キチンとシカたちの健康管理も行います。


こちらは,切り終えたツノです。すごく立派ですね!!




こちらは,角切りを終えたオスのツシマジカ「あつや」です。
ひとり遠くから群れを見つめるその表情は,どこか切なくも見えますね。

今年も全員の角切りを無事に終えました。
また1年間,怪我なく元気に過ごしてくれることを願ってます!!

皆さま,角が無くなり少し愛らしくなったオスジカ達が,1年をかけてまた立派になっていく様を見守ってあげてください。そして,1年中ずっと愛らしいメスジカ達にも会いに来てください。