正しく知ろう!ヒアリワークショップ
8月11日(日曜日)に動物情報館ZooLabにてヒアリについてのワークショップを行いました。
博多港でも2017年にヒアリが発見され、ニュースなどで頻繁に取り上げられ話題になりましたね。
近年、危険生物として知られるようになった「ヒアリ」ですが、どんな姿をしているのか、なぜ危険なのか、皆さんご存知ですか?
ワークショップの講師にはヒアリ研究の第一人者、九州大学ヒアリ研究グループ代表の村上貴弘 准教授をお招きしました。
まずは「ヒアリを何も見ずに描いてみて」と先生。
アリにはいくつ脚があるのか、どこから脚が生えているのか、触覚の形はどうなのか?大きさはどのくらいか?などなど、思ったより書けないものです。
さて、アリの体のしくみについて知った後は、実際に村上先生が台湾での調査で採取された「ヒアリ」の標本をポータブル顕微鏡で観察します。
ヒアリはとても小さく、取り出すのも一苦労の様子でした。
みんな真剣です!
どんな顔?どこにハリがあるかな?
ヒアリの特徴を覚えておくと、見慣れない虫を見つけても、ヒアリかも!?とあわてなくてすみますね。
<簡単な見分け方>
・触覚の先端が2節だけ太い。
・胸とお腹をつなぐ腹柄(ふくへい)が2節になっている。
・お尻に針(ハリ)がある。
・口顎に突起がある。(肉眼での観察は難しい)
ヒアリをじっくり観察した後は、先生が現地調査の際にヒアリに刺されて薬指が腫れた写真などを紹介いただきました。
(この後、泣く泣く結婚指輪をペンチで切ったそうですよ)
ヒアリの怖いところは毒性に加えて攻撃性の高さでもあり、ほとんどの場合、集団で攻撃される(刺される)ことが多いそうです。刺されると激しく痛み、患部は大きく腫れます。
ときには「アナフィラキシーショック」と呼ばれるアレルギー反応が生じることも…。
ヒアリの他に、先生がこれまでの調査研究で刺されたアリ数種の標本も、実際に観察することができました。
一番痛かったのは、「パラポネラ」という、アリの最大種とのことです。
また、クイズ形式で楽しくヒアリのことを学ぶことができました。
Q,ヒアリの女王アリは1日に最大何個の卵を産めるでしょう?
Q,ヒアリの被害で本当にあったことは?
1) 子牛を食べる
2) コードをかじって火事にする。
3) コードをかじって停電にする。
4) 農作物を食べる。
5) おうちの庭に巣を作ると家の値段が下がる。
様々な年代の方が参加し、楽しみながら学ぶことができました。
ワークショップの最後には、万が一、ヒアリが体に這い上がってきたときの落とし方を学びました。
その名も「ヒアリダンス」!
手で払いのけるようなことをするとヒアリは怒って攻撃してくるため、振り払って落とします。
福岡チャンネルに、動画があるので、ぜひ見てみてくださいね。
→ヒアリ特別講座:エンディング_ヒアリダンス
ヒアリは現在日本に定着していません。ヒアリの姿や毒性など、正しく知ることで必要以上に恐れることが無くなりますし、ヒアリと間違えて在来種の昆虫が犠牲になることも避けられますね。
※もしヒアリかな?と思ったら、触らずに地元の区役所など自治体に連絡してくださいね。
先生の言葉の中に、「ヒアリだけが悪者なのではありません。」というものが心に残りました。
人間が行う物流の中で連れてこられてしまった生きものという見方も大切にしたいですね。
今後も、現在も各地の港で発見されているヒアリについて、関心を持っていただけると嬉しいです。
そして自身の足元の自然にくらす小さな生きものにも、どんな特徴があるのかな?と興味を持っていただけたらと思います。
(動物園の自然にも様々な昆虫がくらしていますよ)
■村上先生が監修指導されたヒアリに関する動画
→ヒアリ特別講座:第一章_ヒアリの特徴
https://www.youtube.com/watch?v=KAKKbN1GoCE
→ヒアリ特別講座:第二章_コンテナ開封時におけるヒアリの点検方法
https://www.youtube.com/watch?v=lm_PDLn-1tw
→ヒアリ特別講座:第三章_ヒアリかな?と思ったら
https://www.youtube.com/watch?v=vxU7UZSwi5U
(動物情報館 スタッフB)
博多港でも2017年にヒアリが発見され、ニュースなどで頻繁に取り上げられ話題になりましたね。
近年、危険生物として知られるようになった「ヒアリ」ですが、どんな姿をしているのか、なぜ危険なのか、皆さんご存知ですか?
ヒアリ…南米原産で、体長は 2.5mm~6.0mm ほど。体は赤茶色をしている。
性質は攻撃的で、集団で襲いかかってくる。強い毒をもつ。
近年、経済発展に伴う物流の流れの中で生息域を広げ、北米、中国、オーストラリアなどでも定着。 日本では定着はしていないが、特定外来生物とされている。
ワークショップの講師にはヒアリ研究の第一人者、九州大学ヒアリ研究グループ代表の村上貴弘 准教授をお招きしました。
まずは「ヒアリを何も見ずに描いてみて」と先生。
アリにはいくつ脚があるのか、どこから脚が生えているのか、触覚の形はどうなのか?大きさはどのくらいか?などなど、思ったより書けないものです。
さて、アリの体のしくみについて知った後は、実際に村上先生が台湾での調査で採取された「ヒアリ」の標本をポータブル顕微鏡で観察します。
ヒアリはとても小さく、取り出すのも一苦労の様子でした。
みんな真剣です!
どんな顔?どこにハリがあるかな?
ヒアリの特徴を覚えておくと、見慣れない虫を見つけても、ヒアリかも!?とあわてなくてすみますね。
<簡単な見分け方>
・触覚の先端が2節だけ太い。
・胸とお腹をつなぐ腹柄(ふくへい)が2節になっている。
・お尻に針(ハリ)がある。
・口顎に突起がある。(肉眼での観察は難しい)
ヒアリをじっくり観察した後は、先生が現地調査の際にヒアリに刺されて薬指が腫れた写真などを紹介いただきました。
(この後、泣く泣く結婚指輪をペンチで切ったそうですよ)
ヒアリの怖いところは毒性に加えて攻撃性の高さでもあり、ほとんどの場合、集団で攻撃される(刺される)ことが多いそうです。刺されると激しく痛み、患部は大きく腫れます。
ときには「アナフィラキシーショック」と呼ばれるアレルギー反応が生じることも…。
ヒアリの他に、先生がこれまでの調査研究で刺されたアリ数種の標本も、実際に観察することができました。
一番痛かったのは、「パラポネラ」という、アリの最大種とのことです。
また、クイズ形式で楽しくヒアリのことを学ぶことができました。
Q,ヒアリの女王アリは1日に最大何個の卵を産めるでしょう?
A,1日1500個!!とてつもない繁殖力です。
Q,ヒアリの被害で本当にあったことは?
1) 子牛を食べる
2) コードをかじって火事にする。
3) コードをかじって停電にする。
4) 農作物を食べる。
5) おうちの庭に巣を作ると家の値段が下がる。
A,正解は...全部なんですって!
様々な年代の方が参加し、楽しみながら学ぶことができました。
ワークショップの最後には、万が一、ヒアリが体に這い上がってきたときの落とし方を学びました。
その名も「ヒアリダンス」!
手で払いのけるようなことをするとヒアリは怒って攻撃してくるため、振り払って落とします。
福岡チャンネルに、動画があるので、ぜひ見てみてくださいね。
→ヒアリ特別講座:エンディング_ヒアリダンス
ヒアリは現在日本に定着していません。ヒアリの姿や毒性など、正しく知ることで必要以上に恐れることが無くなりますし、ヒアリと間違えて在来種の昆虫が犠牲になることも避けられますね。
※もしヒアリかな?と思ったら、触らずに地元の区役所など自治体に連絡してくださいね。
先生の言葉の中に、「ヒアリだけが悪者なのではありません。」というものが心に残りました。
人間が行う物流の中で連れてこられてしまった生きものという見方も大切にしたいですね。
今後も、現在も各地の港で発見されているヒアリについて、関心を持っていただけると嬉しいです。
そして自身の足元の自然にくらす小さな生きものにも、どんな特徴があるのかな?と興味を持っていただけたらと思います。
(動物園の自然にも様々な昆虫がくらしていますよ)
■村上先生が監修指導されたヒアリに関する動画
→ヒアリ特別講座:第一章_ヒアリの特徴
https://www.youtube.com/watch?v=KAKKbN1GoCE
→ヒアリ特別講座:第二章_コンテナ開封時におけるヒアリの点検方法
https://www.youtube.com/watch?v=lm_PDLn-1tw
→ヒアリ特別講座:第三章_ヒアリかな?と思ったら
https://www.youtube.com/watch?v=vxU7UZSwi5U
(動物情報館 スタッフB)