ツシマヤマネコが出産しました

2019年4月15日、ツシマヤマネコの「妃(ひめ)」が3頭の子ネコを出産しました。



飼育員から,今回の出産についての話を聞けましたので,出産直後の様子の動画とあわせてご紹介します。


 

「ひめ」は今回3度目の出産になりますが、3頭も出産したのは初めてです。

1頭目

2頭目


3頭目


「ひめ」は出産後しばらくは子ネコに母乳を与えたり、身体をなめて排泄の世話をしたり24時間ずっと子ネコの世話が続きます。出産後の母ネコは特に周囲に敏感になり、ちょっとした物音でも顔を上げて様子を伺います。「ひめ」はどちらかというと人に慣れている方ですが、そんな「ひめ」でも子ネコを守るため神経質になっていることが分かります。ちなみにヤマネコは母ネコのみが子育てをします。

こちらが生後4日目の様子です。


 

「ひめ」の行動パターンは、一日中ほとんど巣箱から出ることは無いですが、夕方から夜にかけて数回巣箱内の子ネコに敷材の干し草をかけてきれいに隠してから放飼場に出ます。放飼場では餌を食べたり、水を飲んだり、時々身体が火照るのか池の中にしばらく浸かることもあります。その後は5分程度ですぐに巣箱に戻り、子ネコの確認をします。

「ひめ」は2015年に対馬で保護され、対馬野生生物保護センターで愛情たっぷりに育てられ、そして福岡市動物園に来て3年連続出産。観察をしていてあらためて野生の本能ってすごいなと感心するばかりです。

今年は「ひめ」にとって初めて3頭の子ネコを育てることになるので、飼育員としては掃除と餌の準備モニターによる観察しかできませんが、子育て頑張って欲しいです。

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