ツシマヤマネコ2頭。元気に育っています♪ - 9/04/2014 4月11日にうまれたツシマヤマネコのメス2頭です。 元気に育っています。 8月20日の様子です。 順調に成長し、体重は2kgを超えました。(おとなの体重は3~4㎏) 食欲旺盛で、なんと、おとな以上にエサを食べています。 公開の予定はありませんが、2頭の成長を応援してくださいね! 『ごくう』(オス・7歳)には会えますよ。 http://zoo.city.fukuoka.lg.jp/news/detail/542
角(つの)にも色んな事情があって・・・|ZOOお勉強タイム - 5/23/2020 初夏を感じるような日が続き、園内の緑も鮮やかになってきました。 再開園はしましたが、引き続き3密を避けるため、イベントなどは当面中止、施設も一部閉鎖となりますので、動物に関するあれこれも引き続き、ブログでお伝えできたらと思います。 前置きが長くなりましたが、今回は哺乳動物の角(つの)についてのお話です! 人間にはない特徴の一つでもある角(つの)ですが、皆さんは角についてどれくらい知っていますか? 実は動物が持つ角には、色んなタイプがあります。 ここでは哺乳動物の角について、当園にいる動物たちを参考にお話していきますね。 まずは、どんな動物がどんな角を持っているでしょうか? 形は? 大きさは? その動物はなぜ角があるの? ♪ ♪(シンキングタイム~、考えてみてね~) ♪ では、いろんな角をご紹介します。 ★★シカの仲間の角(つの)★★ この仲間の角は“枝角(えだづの)”ともよばれ、木の枝のような形になります。 こちらは少々、古い写真になりますが、ツシマジカです。 シカの仲間(ニホンジカ、ヘラジカ、トナカイ、などなど)の角は、毎年はえかわります。 この仲間の角が生えるのはオスだけですが、例外でトナカイだけはオスもメスも生えます。 こちらはキョンです。 春に生えはじめた角は、皮膚におおわれていてまだ柔らかく、この状態の角のことを“袋角(ふくろづの)”と言います。 これは何かわかりますか? ツシマジカの角の根元です。 当園では角が伸びきった秋に角切りを行うため、角の残骸が生え変わる時に、ぽろりと落ちるんです。 この写真でわかるように、角の成長時期は血管がとおっています。 角が成長するにつれ、中に骨がつくられて、立派な角となるんですよ。 ★★オリックスの仲間の角(つの)★★ この仲間の角は“洞角(どうかく)”とも呼ばれ、中が空洞になっています。 他に、バイソン、カモシカ、なども仲間となります。 ウシ科(ウシ、ヤギ、オリックス…など)の角は頭骨(とうこつ)に角突起があり、骨の上に爪のように角質化した皮膚(角鞘(かくさや))が取り巻いて角となっています。 こちらはバーバリーシープです。 角はオスもメスも生えます。 ウシの仲間の角は一生伸び続けますが、一度角が欠けると、再び生えてくることはあ 続きを見る »
ツシマヤマネコの赤ちゃんが1頭生まれました! - 7/01/2022 2022年5月15日(日)に ツシマヤマネコの赤ちゃんが1頭生まれました! 福岡市動物園では、2000年に飼育下で初めての繁殖に成功していて、 今回で通算57頭目の赤ちゃんの誕生です。 子ネコのお父さんはチョビ、お母さんは結(ゆい)です。 2022年2月9〜11日に交尾を確認しました。 【上:チョビ 下:結(ゆい)】 お母さんの結は、5月15日(日)未明に陣痛の様子が観察されて、 スタッフで出産を見守っていましたが、 なかなか出産せず、午前7時頃に帝王切開をすることになりました。 生まれた子ネコは、福岡市動物園では初めての人工哺育となりました。 子ネコの性別はまだ不確定です。 結が退院するまでの最初の4日間は、粉ミルクに加えて 1日1回子ネコに母乳も少し飲ませることができました。 まだ目も開いていない子ネコは 必死にお母さんの乳首を探して吸い付いていました。 結は、子ネコが乳首に吸い付いている時にはおとなしくじっとしていました。 生まれた時の子ネコの体重は83gでしたが、6週間が経過した今では570gを超えました! 子ネコには、ツシマヤマネコ班の飼育員6人で交代しながら哺乳をしています。 最初の1週間は1日8回、3時間おきにミルクを与えていましたが、 現在では1日3回になりました。 ミルクの時間には、まだ自力で排便排尿が出来ない子ネコのために、 陰部をガーゼで刺激してあげていましたが、 今では自分でおしっこやうんちができるようになりました。 歯も生えて、噛まれると少し痛くなってきました。 離乳食も食べ始めていて、ミルクは卒業間近です。 普通のイエネコとは違い、水が得意なツシマヤマネコらしく、 最近では水の中で遊んだりもしています。 いっぱい遊んで、いっぱい食べて、いっぱい寝て、どんどん大きく成長しています! 生まれた時よりもかなり大きく成長したとはいえ、 子ネコにはもう少しの間お世話が必要です。 お母さんの結も、スタッフも、 そして子ネコ自身も頑張って生まれてきた、小さな貴重な命です。 まだまだ気を抜かず、みんなで大事に育てていきたいと思います。 なお、誕生からの様子を福岡市動植物園公式YouTubeチャンネルでも 公開しておりますので、ぜひご覧ください! https://youtu.be/oz0OgEUF-z4 ツシマヤマネコ飼育担当 続きを見る »
ツシマヤマネコ来園!ようこそ「ひい」、おかえり「アカツキ」🐾 - 12/08/2021 2021年11月25日にツシマヤマネコが2頭、名古屋市東山動植物園から来園しました。 1頭は今年の4月28日に福岡市動物園で生まれたオスの「アカツキ」です。アカツキは10月7日に福岡市動物園から東山動植物園へ移動していて、今回戻ってきたことになります。 もう1頭は今年の3月18日によこはま動物園ズーラシアで生まれたメスの「ひい」です。ひいは初めて人工授精で生まれたツシマヤマネコです。 アカツキとひいは、今年の4月30日に東山動植物園で生まれたオスの「さご」とメスの「さすな」と一緒に、東山動植物園で7週間程、4頭で一緒に過ごしました。 左から、ひい、さすな、さご、アカツキ アカツキ、さご、さすな ひい、アカツキ(写真提供:東山動植物園) アカツキは4頭の中で唯一母親が育てた個体です。ひい、さご、さすなの3頭は人工哺育で育てられました。若齢の時に他の個体と一緒に過ごすことで、その後の成長や繁殖に良い影響があると言われています。 4頭一緒に過ごす前のアカツキは、飼育員が介入していないだけあってかなり警戒心が強く、飼育員の前でエサを食べなかったのですが、戻ってきてからは扉越しで飼育員が見ていても食べるようになりました。 →アカツキのごはんタイム ひいは人工哺育されていたので人に良く慣れている個体です。それでも、来園直後は警戒心が強くほとんど隠れていました。しかし、1週間ほど経つと飼育員が行くと少し出てきて様子を伺うようになり、今では目の前でエサを食べています。 →ひいの近距離映像 ひいは当面非公開での飼育を予定しており、一般公開は未定ですが、アカツキは現在、公開に向けて徐々に環境に慣らしているところです。 アカツキとひいの2頭はまだ幼いため、繁殖できるようになるのは1~2年後となります。将来、それぞれがツシマヤマネコの飼育下繁殖に貢献してくれることを期待しています。 (ツシマヤマネコ担当飼育員) 続きを見る »