『ヤマアラシのジレンマ』
みなさん、『ヤマアラシのジレンマ』という言葉を聞いたことがありますか?
とある有名なアニメで使われたこともあるので、聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
寒空にいる2匹のヤマアラシが、互いに体を寄せあって暖めたいけれど、
そうすると針が刺さるので近づけない、でも離れてしまうと寒くなってしまう。
なので2匹は近づいたり離れたりを繰り返しながら、互いが傷つかず、寒くない距離を見つける
というドイツの哲学者、ショーペンハウアーという人の話です。
人間関係も近づきすぎないちょうどよい距離を保ちましょう、ということなんでしょうかね。
さて、話の主人公となったヤマアラシですが…
当園のヤマアラシ、うめちゃんとまさきくんはというと…
なんと、寒い日は“体を寄せあって”仲良く過ごしています。
『ヤマアラシのジレンマ』なんて、なんのそのです。
うめちゃんとまさきくんは、「アフリカタテガミヤマアラシ」という種類のヤマアラシです。
その名の通り、元々はアフリカに住んでいます。
(うめちゃんとまさきくんは日本生まれの日本育ちですが)
なので、冬は外の放飼場よりも、隣にある部屋の中にいることが多いです。
部屋の中は遠赤外線ランプがついていて外よりは暖かいですが、
2頭は仲良く寄せあっていることが多いですよ♪