【動物情報館ZooLab】キリン博士がやってきた!
10月10日(日)、動物情報館ZooLabにて、キリン博士 郡司芽久(ぐんじ めぐ)先生による講演会「キリンのみどころ~動物園の楽しみかた~」を開催しました!
本来、この2つの講演会は8月の夏休み期間に開催予定だったのですが、臨時休園のため、10月の開催となりました。
今回、お越しいただいたのは「キリンの【8番目の】首の骨」について仕組みを解明した、キリン研究者で解剖学者、東洋大学助教の 郡司芽久(ぐんじ めぐ)先生!
まずは郡司先生によるおはなしからスタート!
大きな体を支えるキリンの脚(あし)やひづめはとても大切な部分で、動物園でもケアをしていく必要があることも教えてもらいました。
みどころの3つめでおはなしいただいたトレーニングを実際に見学へ行きました!
動物たちの健康を管理する上で必要な処置をするときに、動物たちに無理をさせず、すすんで協力してもらえるようにするための動きを練習しています。今回、ニコとジュラは採血と爪切りに必要な動きを練習する様子を見せてくれましたよ。
講演会の最後は郡司先生と直接お話しできる、フリー質問コーナー!
大いに盛り上がりました!
Q.キリンのおっぱいは何個あるんですか?——小学4年生の参加者より
A.後ろ脚のお腹側の付け根に2対(乳首は合計で4つ)、正方形っぽく並んであります。
Q.キリンの舌が青紫色なのはなぜですか?——高校2年生の参加者より
A.はっきりとした理由は解明されていません。ですが、紫外線に強いメラニンが多く含まれているため、高い場所にある枝をとるために延ばす舌先を日焼けしにくくする効果があるのでは?という説があります。
A.模様はそれぞれの個体ごとに違います。オスとメスでの違いが出るのは色です。オスのキリンは大人になってくるとだんだんと模様の色が暗く濃くなります。ちなみに模様は遺伝による要素が強く出るため母親と子は模様が似てくる傾向にあります。
Q.キリンは何でツノが短いんですか?——小学4年生の参加者より
A.絶滅したキリンの仲間にはツノが大きいものがいました。進化の途中で首が長くなり、首で戦うように進化してきました。現在のキリンも首で戦う中で武器としてツノも使っていますが、もしかしたらあんまり要らなくなってきていて、無くなりつつある最中なのかもしれない、という説があります。
なるほど…キリンという生き物は知っていても、実は分かっていないこともたくさんあるんですね。郡司先生がその魅力に惹き込まれてしまうのも、うなずけます。
今回は特別なキリン講演会でした。郡司先生、本当にありがとうございました!
情報館ZooLabでは、今回のような講演会のほか、今後もたくさんのイベントを企画しています。10月19日(火)からは、動物情報館ZooLabにて「はっけん!キリン展」実施していますよ。
みなさまのお越しを心よりお待ちいたしております。
(動物情報館ZooLabスタッフ一同)