ツシマヤマネコ来園!ようこそ「ひい」、おかえり「アカツキ」🐾
2021年11月25日にツシマヤマネコが2頭、名古屋市東山動植物園から来園しました。
1頭は今年の4月28日に福岡市動物園で生まれたオスの「アカツキ」です。アカツキは10月7日に福岡市動物園から東山動植物園へ移動していて、今回戻ってきたことになります。
もう1頭は今年の3月18日によこはま動物園ズーラシアで生まれたメスの「ひい」です。ひいは初めて人工授精で生まれたツシマヤマネコです。
アカツキとひいは、今年の4月30日に東山動植物園で生まれたオスの「さご」とメスの「さすな」と一緒に、東山動植物園で7週間程、4頭で一緒に過ごしました。
左から、ひい、さすな、さご、アカツキ
アカツキ、さご、さすな
ひい、アカツキ(写真提供:東山動植物園)
アカツキは4頭の中で唯一母親が育てた個体です。ひい、さご、さすなの3頭は人工哺育で育てられました。若齢の時に他の個体と一緒に過ごすことで、その後の成長や繁殖に良い影響があると言われています。
4頭一緒に過ごす前のアカツキは、飼育員が介入していないだけあってかなり警戒心が強く、飼育員の前でエサを食べなかったのですが、戻ってきてからは扉越しで飼育員が見ていても食べるようになりました。
ひいは人工哺育されていたので人に良く慣れている個体です。それでも、来園直後は警戒心が強くほとんど隠れていました。しかし、1週間ほど経つと飼育員が行くと少し出てきて様子を伺うようになり、今では目の前でエサを食べています。
ひいは当面非公開での飼育を予定しており、一般公開は未定ですが、アカツキは現在、公開に向けて徐々に環境に慣らしているところです。
アカツキとひいの2頭はまだ幼いため、繁殖できるようになるのは1~2年後となります。将来、それぞれがツシマヤマネコの飼育下繁殖に貢献してくれることを期待しています。
(ツシマヤマネコ担当飼育員)