ツシマジカの角切り2022
毎年恒例ツシマジカの「角切り」
朝晩涼しくなってきた休園日(9/26)に、今年も実施しました。
春先に抜け落ちて、自然に生え変わる角を
どうして秋口にわざわざ切り落とすのでしょう?
答えは、
11月~の繁殖期を前に気性の荒くなるオス同士が突き合って
シカ同士、飼育員が怪我してしまうことを防ぐためです。
角が一番成長するこの時期に、園では毎年「角切り」を行います。
4頭いるオスのうち、レオと繁蔵までは順調だったのですが
残るまさくん・あつやで大苦戦。
まずは飼育員が餌を持って近づくも、麻酔を打つまでは至らず
その後、異変を察知したメスたちがまさくん・あつやを取り囲み
その包囲網に阻まれ、まさくん・あつやに近づくことが全くできません。
飼育員と獣医の連携でタイミングを図りながら、
何とか麻酔をかけることに成功したのは
スタートから3時間後。
この日一番の大仕事でした。
そして、麻酔が効いている間に「角切り」です。
切りっぱなしではなく、断面や角(かど)を滑らかに…など
細やかな作業も含まれます。
最後は、採血や体重測定などの健康チェックも行いました。
こちらが切り落としたばかりの角です。
長さは30~40センチほどでしょうか。
ずっしりと重みもあります。
レオ・繁蔵・まさくん・あつやの「角切り」は無事終了!
角のない、すっきり頭の4頭の姿を
園でぜひチェックしてみてくださいね♪