ツシマヤマネコの赤ちゃんが1頭生まれました!
2022年5月15日(日)に
ツシマヤマネコの赤ちゃんが1頭生まれました!
福岡市動物園では、2000年に飼育下で初めての繁殖に成功していて、
今回で通算57頭目の赤ちゃんの誕生です。
子ネコのお父さんはチョビ、お母さんは結(ゆい)です。
2022年2月9〜11日に交尾を確認しました。
【上:チョビ 下:結(ゆい)】
お母さんの結は、5月15日(日)未明に陣痛の様子が観察されて、
スタッフで出産を見守っていましたが、
なかなか出産せず、午前7時頃に帝王切開をすることになりました。
生まれた子ネコは、福岡市動物園では初めての人工哺育となりました。
子ネコの性別はまだ不確定です。
結が退院するまでの最初の4日間は、粉ミルクに加えて
1日1回子ネコに母乳も少し飲ませることができました。
まだ目も開いていない子ネコは
必死にお母さんの乳首を探して吸い付いていました。
結は、子ネコが乳首に吸い付いている時にはおとなしくじっとしていました。
生まれた時の子ネコの体重は83gでしたが、6週間が経過した今では570gを超えました!
子ネコには、ツシマヤマネコ班の飼育員6人で交代しながら哺乳をしています。
最初の1週間は1日8回、3時間おきにミルクを与えていましたが、
現在では1日3回になりました。
ミルクの時間には、まだ自力で排便排尿が出来ない子ネコのために、
陰部をガーゼで刺激してあげていましたが、
今では自分でおしっこやうんちができるようになりました。
歯も生えて、噛まれると少し痛くなってきました。
離乳食も食べ始めていて、ミルクは卒業間近です。
普通のイエネコとは違い、水が得意なツシマヤマネコらしく、
最近では水の中で遊んだりもしています。
いっぱい遊んで、いっぱい食べて、いっぱい寝て、どんどん大きく成長しています!
生まれた時よりもかなり大きく成長したとはいえ、
子ネコにはもう少しの間お世話が必要です。
お母さんの結も、スタッフも、
そして子ネコ自身も頑張って生まれてきた、小さな貴重な命です。
まだまだ気を抜かず、みんなで大事に育てていきたいと思います。
なお、誕生からの様子を福岡市動植物園公式YouTubeチャンネルでも
公開しておりますので、ぜひご覧ください!
ツシマヤマネコ飼育担当