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フードロス削減の取組みを開始しました

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民間企業のフードロス削減の取組みと 福岡市動物園のコラボにより、 動物たちに新鮮な青果物が週1回程度届けられることになりました! コストコ久山倉庫店様において 表面に傷があるなどの理由で新鮮ながら、店頭に並べることができない青果物を 九州西濃運輸株式会社様が輸送、この取組みに賛同いただいた リフェコ株式会社様(ゆめソーラー)に輸送費用をご負担いただいて 福岡市動物園へ届けてもらい、動物のエサとして有効活用していきます。 その初回配送が先週行われ、 動物たちが好むバナナやオレンジ、アスパラガスやブドウ等が5ケース届きました! 大容量の青果物を飼育員が受取り、さっそく内容を確認しました。 そして、園内の動物たちを代表して、まずはアジアゾウとマレーグマへ。 いつもと変わらない、食べっぷりを見せてくれましたよ~♪(写真はアジアゾウのあお♂) 今後は、週1回3ケース程度の青果物が届きます。 これは1年間で発生する約3トンの青果物のロス削減になり、 ゾウ1頭のエサに換算すると、30日分に相当します。 届けていただいた青果物は、園内の動物に大切に活用していきます。 この日は、多くのメディアの方々にも取材をしていただきました。 フードロス削減の中に、このような取組みもあるということを たくさんの方に知っていただけると嬉しいです。 リフェコ株式会社様(ゆめソーラー)には、 昨年12月に太陽光発電システムも寄贈いただいております。 そのリフェコ株式会社様(ゆめソーラー)、九州西濃運輸株式会社様、 コストコ久山倉庫店様、本取組みへの実現に感謝いたします。 これからも継続的なご協力をよろしくお願いいたします!

ツシマジカの角切り2025

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 毎年恒例、ツシマジカの「角切り」を休園日に実施しました。 園には、まさくん(※上下写真)・繁蔵・あつやのオス3頭が暮らしています。 繁殖期を前に気性の荒くなるオス同士が突き合って シカ同士、飼育担当者が怪我してしまうことを防ぐため、 角が一番成長するこの時期に、園では「角切り」を行います。 獣医師による麻酔後、角を切り落とす作業に移ります。 長さ30~40センチ、太さ5センチ程度の角を切り落とすのは中々の力作業です。 飼育員が代わる代わるその作業を進めます。 体に負担がかかっていないか、シカたちの呼吸を含む、体の様子を観察しながら 切り落とした後は、速やかに補液や体重測定、爪のチェックなども行います。 切り落とした角の断面にやすりをかけて、終了です。 毎年のことですが メスたちは団子になって、距離を取りながら、こちらの作業を見ています。 オスが麻酔から覚めると、そのオスを守るようにメスたちが囲む風景も 毎年同じです。 スタッフ同様の安堵の気配をメスジカに感じるのは、私だけでしょうか。 そして、こちらが切り落としたばかりのまさくんの角。 3頭の中で一番長く、太さもあり 重さをはかったところ、なんと両方で700gもありました!! ちなみに、こちらはあつやの角の断面です。 動物園は、毎年「角切り」とともに秋が訪れます。 散策しながら 角のない、軽やかな頭の3頭を観察してみてくださいね♪

「動物慰霊祭」を開催しました

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 今年も動物愛護週間(9/20~26)にあわせて  本日(9/23)「動物慰霊祭」を開催し、  この1年間で亡くなった動物たちの慰霊を行いました。 園長の挨拶や死亡動物の報告、黙祷をささげ、参列者の方々にもご献花いただきました。 ご参列いただいた多くの皆さま、ありがとうございました。 この1年間で、ほ乳類10種24頭、鳥類10種17羽、は虫類3種3匹が死亡いたしました。 (令和6年10月~現在) 亡くなった主な動物を以下紹介します。 ○ニホンツキノワグマの「ハナコ」(メス)が 昨年10月に推定28歳で死亡しました。 1996年に入園してから、27年間の飼育期間でした。 ○フンボルトペンギンの「フラット」(オス)が 昨年10月に31歳で死亡しました。 2007年に入園してから、17年間の飼育期間でした。 〇チンパンジーの「キンコ」(メス)が 2月に36歳で死亡しました。 2023年に入園してから、23か月間の飼育期間でした。 〇ツシマジカの「みどり」(メス)が 2月に19歳で死亡しました。 2005年に当園で生まれてから、19年間の飼育期間でした。 ○コツメカワウソの「リラ」(メス)が 5月に15歳で死亡しました。 2011年に入園してから、13年間の飼育期間でした。 亡くなった動物たちを愛してくださった皆さま、ありがとうございました。 動物たちが安らかに眠ることを祈ります。 私たち職員は、この動物たちの死を無駄にすることなく 動物福祉に配慮した展示や飼育管理に努めるとともに 動物園の使命である「環境教育」、「調査・研究」、「レクリエーション」 そして「種の保存」の場としての役割を果たしてまいります。

アジアゾウ来園1周年を迎えました【その2/続き】

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アジアゾウの来園1周年(2025年7月30日)に合わせて、 ブログでも月ごとに写真で、この1年を振り返ります。 【その1からの続き、2025年4月~7月】  ■4月 足裏のケア等、日々のトレーニングでどんどんできることも増えていきました。 ■5月 GWイベントに、初めてアジアゾウが登場♪ ■6月 オス(あお)とメス親子(ゆずは&わかば)の放飼場は隣り合っていて この場所で3頭が集合している様子は、来園当初からよく見られる光景です。 活発で好奇心旺盛なわかば。こちらは穴を掘って遊ぶ様子。 ■7月、来園から1年 あおの体重は、1年で1t増えて3.5tに。 母・ゆずはは2.1t→2.9t、 子・わかばは900kg→1.5tと大きく成長しました! 授乳中は、まだまだ子の表情を見せてくれるわかばです。 これからも、ゾウたちがより健康に快適に過ごせるよう取り組んでいきますので 3頭の成長を一緒に、あたたかく見守ってください。 そして、ゆずは・わかば親子、あおにぜひ会いに来てくださいね♪

アジアゾウ来園1周年を迎えました【その1】

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アジアゾウ がミャンマーから来園して、2025年7月30日に1年を迎えました。 その1周年を記念して、当日は無料開園として 「アジアゾウ来園1周年特別イベント」を開催しました。 9時30分からスタートしたイベントでは、スイカやバナナなどの好物で 1周年の “1” をデコレーションしたエサをゆずは&わかばのメス親子へプレゼント♪ 夏休み期間に突入していたこともあり 朝早くから、お子さま連れの多くのご来園者に見守られながら わかばが先に、プレゼントのエサへ到着。 ゆずはは遠回りをしたものの、わかばが食べ始めて 何かを察したのか!?足早に駆け寄ってきました。 器用に鼻を使って、フルーツを食べる様子を 間近で見た小さなお友だちからは、驚きと歓声が上がりました♪ 飼育員によるガイドでは、ミャンマーから飛行機で到着したところから 最近のトレーニングの様子まで、この1年を振り返りました。 この機会にブログでも、月ごとに写真でこの1年を振り返ってみようと思います。 (2024年7月30日~2025年3月) ■2024年7月30日 早朝、大型貨物機がミャンマーから28時間かけて 獣医師1名、ゾウの飼育員「マフー」3名とともに北九州空港へ到着⇒陸路で当園へ ■7月31日(来園翌日)、放飼場での様子 ■8月 プールに入る練習をした後、水浴びを楽しむように。 子のわかばとすいの仲睦まじい様子が度々見られました。 ■9月 10日にゾウヘルペスで、すい(メス/12歳)が死亡。 言葉では言い尽くせない大きな悲しみに、園全体が包まれました。 ■10月 直接飼育から準間接飼育へ移行するため、 そして、一般公開に向けて健康管理の上で重要なトレーニング等に取り組む毎日。 ■11月 約4ヶ月の慣らし期間を経て、11月30日に全面公開がスタート! 6,000件以上の応募の中から、 あお(碧/オス)・ゆずは(柚葉/メス)・わかば(若葉/メス)、 すい(翠/メス/9月死亡)に名前が決定したことも発表しました。 ■12月 紅葉が遅れてやってくるほど、暖かい日もありましたが 飼育担当は四季を感じてほしいと、旬の野菜やくだものを与えたり 寝室でクリスマス会も行いました。 ■2025年1月 初めての雪におそるおそるの様子。 わかばが4歳、あおが15歳の誕生日を迎えました♪ そして、ミャンマーからゾウとともに来日した、獣...