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シロテテナガザルの来園と、キナコの転出

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 2021年3月28日にシロテテナガザルが2頭、来園しました。 広島県福山市の福山市立動物園から「キャンディ」(メス)が、 愛知県犬山市の(公財)日本モンキーセンターからはシロテテナガザルの「ジャック」(オス)が、それぞれ来園となりました。 無事に獣舎へと迎え入れることができ一安心です。 当面は検疫のため、非公開となります。 一般公開時期については、体調や新しい環境への適応状況などを踏まえ、今後決定しますので、いましばらくお待ちください。 (彼らの様子は、ブログなどでご報告しますね) そして、シロテテナガザルのキナコ(メス)が 2021年4月3日に福山市立動物園(広島県)に転出することとなりました。 そこで、先日の3月27日にお別れガイドを行いました。 目線の先は飼育員♪ 飼育員が動くとそれに合わせて移動したりと、可愛い姿をみせてくれました。 飼育員が、ご飯の説明用にと、おいしそうなものを持っていましたものね。 (そのあと、室内でちゃんとおやつをもらっていました♪) ガイド中のキナコの様子は公式Instagramにもpostしていますので良かったらそちらもご覧ください。 → 福岡市動物園公式Instagram(@fukuokazoo) この日は、気候が良かったこともあり、オランウータンのミミ♂も活発に動いていました。 最後にちゃんとツーショットを決めてくれました♪ おてんばでいたずらっこのキナコは、オランウータンのミミ♂のエサをつまみぐいしたりと、その行動がなんとも可愛らしく、たくさんの方に親しまれていました。 福山市立動物園でもきっと人気者になることでしょう。 (福山市立動物園の皆さま、よろしくお願いします!) お別れ会にはたくさんの方にお越しいただきました。 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました! ※キナコはお引越し準備のため、転出日まで非公開となります。

春の訪れ🌸、ユリカモメの衣替え

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突然ですが、 ユリカモメの顔が黒くなりました。 こちらが↓ほぼ普段のお姿。 可憐で可愛らしいユリカモメは、 福岡市の市鳥としてもメジャーな鳥です。 (3月始め頃、もう完全に黒い…) 実は暖かくなると、お顔だけガングロちゃんに変身します。 そんな子に育てた覚えはないちゃばってん…、と 思わずつぶやいてしまうその姿、 なんとも言えない味わい深さがあります。 途中経過はこんな感じでまだらでした。 (完全黒より約一週間前) このガングロ現象は換羽によるもの。 個体差はありますが、 早くて2月頃から生え変わりが始まるとされています。 (さらに二週間ほど前。よく見るとうっすら変化しています。) ユリカモメは渡り鳥(冬鳥)の仲間。 冬鳥たちは秋~冬にかけて渡来し、 春になると日本より北方で繁殖(子育て)します。 日本でもよくみかけますが、その分布域はとても広いと言われています。 (さらに一週間ほど前、なんとなく兆しが見えたころ) 顔が黒くなると、繁殖期になり、 繁殖可能な成鳥の印でもあります。 (記録しはじめです。一月末撮影。妙な貫禄が…。) 日本全国で見かける冬鳥で、実は福岡以外でも、 自治体の鳥として多くの地域にて親しまれている鳥です。 そんな身近な鳥でありながら、暖かくなると移動するため、 こんなガングロなお姿は公園などの野生では 案外眼にする機会が少ないようです。 公式インスタグラムの動画も、よかったらご覧ください♪ → @fukuookazoo 動物園ならではの春の訪れなのでした。 **** 鳥インフルエンザ対策につき、 現在、放鳥舎は閉鎖中ですが、 鳥たちは元気に過ごしています。 引き続き、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

【動物情報館ZooLab】3/27,28のワークショップのお知らせ

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 3月27日、28日に開催のワークショップでは、イノシシの足の骨格標本をつくります。 と言っても、本物の骨ではなく、樹脂でつくられたレプリカを組み立てます。 このレプリカ、本物のイノシシの足を煮込んで取り出した骨を型取りしたものなんです。   これは本物の骨とレプリカの骨を組み立てたものです。 どちらが本物か分かりますか? 正解は 右側 左がレプリカで、右が本物の骨です。 ここでレプリカの製作工程を少しだけ紹介します。 1.鍋でイノシシの足を煮込み 2.骨を取り出し 3.型を取り 4.樹脂で複製   5.削りだして骨の形を整え 6.組み立てたら完成です ワークショップでは、イノシシの生態などのおはなしの後、このレプリカをみなさんに組み立ててもらいます。 参加費は無料となっていますので、作ってみたいという方はぜひ参加してください。 動物情報館ZooLabでお待ちしております。 日時:2021年3月27日(土曜日)、28日(日曜日) 10時30分~、14時00分~(各回90分程度) 定員:各回5名 対象:小学生以上 受付:当日9時より多目的コーナーにて両回の整理券配布

動物園の桜前線🌸(3/20~21撮影)

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今年は桜の開花が例年よりも早めでしたが、 なんと、全国に先駆けて、 福岡管区気象台の標本木のソメイヨシノが満開になったとのこと。 ということで動物園内の桜🌸の様子をお知らせしま~す♪ (3/20~21撮影) シロサイ舎です。 こちらは、イノシシ舎やタヌキ舎周辺からサイを撮影。 (少々、がんばりました…)   ツキノワグマ舎から放鳥舎を眺めた風景。 ※現在、放鳥舎の観覧は 鳥インフルエンザ対策のため休止としていますが、 周辺の桜はきれいに咲いております♪ こども動物園周辺。 ほんの少しですが、オジロワシのところにも♪ ヒクイドリやエミュー、カンガルーの獣舎周辺。 サル山にもちょっとだけ桜があります。 ほんの少しの桜ですが、 画角によってはこのような風景も撮影できました♪ このように、まとまった桜並木とはいきませんが、 園内、要所要所に咲いている桜を見て回るのも楽しいですよ。 この時期だけの動物たちと桜、ぜひご鑑賞ください。

バックヤードからの写真展&どうぶつ博多人形展、開催中!

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福岡市動物園の人気企画 『バックヤードからの写真展』 を開催中です。 園スタッフがバックヤードから撮影した写真や、 普段なかなか見ることができない動物たちのリラックスした姿など、 動物園ならではの写真となっています。 展示写真は全部で37点! そして、会場にて展示写真の人気投票もしています。 こちらのハートのシールにて投票する仕組みとなっています。 (1人につき、ハートシールは3つまでです) ご来園の際は、 ぜひこのハートシールをお気に入りの写真に貼って、 投票してくださいね! 結果はブログやSNS等にて発表予定です。 また、同じ会場にて 『どうぶつ博多人形展』 も同時開催♪ 博多人形伝統工芸士さんたちが 福岡市動物園の動物をモチーフに制作してくださった どうぶつ博多人形が勢ぞろいです。  (博多人形伝統工芸士:宮永誉さん、永野繁大さん、田中勇気さん) 表情豊かなライオンや もふっと感が再現されたビントロングなどなど、 写真と見比べて、いかがでしょうか? シロサイは、(うちの子たちより)キリっとしてます(笑) 博多人形師さんたちが、表現された動物たちと 動物たちがスタッフに見せる、 表情豊かな写真たちを見比べてみてくださいね♪ ★動物情報館ZooLab「どうぶつ博多人形展」 ★動物園スタッフ撮影『バックヤードからの写真展』 【日時】 2021年3月9日(火曜日)~21日(日曜日) 9時~17時(入園は16時30分まで) ※休園日を除く 【展示場所】 動物情報館ZooLab 多目的コーナー →HP『イベント情報』 ※作品にはお手を触れないようにお願いします。 ※今後の新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、 予告なく、中止や、内容の変更等となる可能性があります。 また、ご来園の際には、 引き続き、新型コロナウイルス感染症の 拡大防止へのご協力をお願いいたします。

ツキノワグマ舎のクマ棚

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ツキノワグマの獣舎をお引越しして約2年。 段差や緑が多い運動場になり、オスのゲンキ、メスのハナコ、 二頭とも運動量が増え、個体差はありますが、動きも活発になりました。 Blog:「お引越ししたツキノワグマ🐻♪」 こちらがお引越し当初のゲンキです。 櫓に登るのも、よっこらせ、といった様子でした。 現在のゲンキ。 こんな感じです。 動きが活発になるとともにスリムになりました。 そして獣舎にもおもしろい変化がうまれました。 なんと「クマ棚」ができているではありませんか。 木の枝々に鳥の巣のようなものができているのがわかりますか? 10月頃、実りある時期はこういう状態でした。 現在は木の枝も選定され、青葉もなくなり、 よりクマ棚だとわかりやすくなっています。 こう見えて、ツキノワグマはとても身軽。 木などの高い場所に登るのが得意です。 そして木の実や果実などを好みます。 ゲンキも木に登って、枝先の小さな実を 自分の方へ手繰り寄せては必死になって食べていたのです。 (写真は、ひっかかった青草をたべるために木登りをしてるところです) このようにツキノワグマが エサを自分の方へと手繰り寄せながら採食することで、 折った枝葉が集まりクマ棚を作ります。 とは言えここは動物園の展示場。 ゲンキがこうして木登りをするようになるまでに、 様々な試みをしてきました。 まずは食いしん坊のゲンキの食事時間を長くすることで、 いろんな動きを引き出そうと、フィーダー(給餌器)を使用しました。 フィーダーとして、ブイ(浮袋)や、消防ホースにエサを仕込んで与えます。 ちなみに、この時はゲンキの誕生日が近かったので、 フィーダの中身を豪華にしてます(笑) 突き刺さっていた青草は、あっという間に食べちゃいましたが、 ブイの中にはまだエサがあります。 転がしては、小さな穴から落ちてくるエサをもぐもぐ…。 自分でブイを上手に動かし、エサを手に入れるゲンキ♪ ほかにも、獣舎のあちこちにエサをまいたりしました。 この時は、飼育員が青草を丸めて、 獣舎の色々な場所へと投げ入れたり、木にひっかけたり…。 あちこちに散らばったエサは、嗅覚を駆使して探すようになりました。 そんな日常を過ごす中、昨年の秋にゲンキが木に初めて登りました。 木に登っては実を食べ、 器用に降りては、地面に落ちた実を食べていたのです。 その結果の