「世界カワウソの日」知って守ろう!コツメカワウソ


みなさんこんにちは!
本日、5月27日(5月最後の水曜日)は『世界カワウソの日(World Otter Day)』です!

「世界カワウソの日」とは、イギリスの『国際カワウソ保護基金(International Otter Survival Fund)』が世界のカワウソ類の保全のため提唱した記念日です。

そこで7頭のコツメカワウソを飼育する福岡市動物園では、5月19日より総合案内所前にて『知って守ろう!コツメカワウソ』パネル展示を行っています。

コツメカワウソは、愛嬌のある顔つきやしぐさで動物園でも人気の動物ですが、野生下ではペットとしての売買や、毛皮を目的とした密猟や違法取引によりその数を減らしています。

より多くの方にコツメカワウソの保全について知っていただくために、「世界カワウソの日」である本日、このパネル展の内容を公開いたします!

パネルの監修は、日本アジアカワウソ保全協会にご協力いただき、野生下のコツメカワウソの特徴や生態について、じっくり知ることができる内容になっています!
可愛らしいイラストは、イラストレーター鍵条漆さん作成です。
動物園で飼育しているコツメカワウソの個体紹介や、動物園ならではの写真も多数掲載していますよ。

※以下の各画像をクリックすると、大きな画面でご覧いただくことができます。

①表紙

②コツメカワウソってこんな動物!

③コツメカワウソについて知ろう

④コツメカワウソをおびやかすもの

⑤福岡市動物園のコツメカワウソ

⑥コツメカワウソ写真展

動物情報館Zoolabでは、リーフレット版『知って守ろう!コツメカワウソ』も無料で配布しています。(なくなり次第、終了となります。)

また、例年この「世界カワウソの日」に合わせて、コツメカワウソの特別ガイドを開催していましたが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため、ガイドは中止となりました。そこで、このブログで担当飼育員からのコメントをご紹介します。



福岡市動物園では2011年からコツメカワウソの飼育を開始しました。現在は7頭のコツメカワウソを3グループに分けて、毎日にぎやかに生活しています。
リラから始まったロープ回し遊び「ダイナミックトルネード」は当園の名物にもなっています。


当園のリラとふく太のペアはとても相性がよく、これまで11頭の子どもが育ちました。他園に移動して新たな家族をつくり、さらに子どもたちを育てた個体もいます。当園から子孫が増えていくことは、たいへん嬉しく思います。


しかしながら、野生のコツメカワウソは現在とても厳しい状況にさらされています。日本での違法な取引などが引き金となり、ワシントン条約での規制が強化される事態になっています。(詳しい内容は、パネルやリーフレットをご覧ください。)

この「世界カワウソの日」をきっかけにコツメカワウソの魅力と正しい情報を知っていただければ幸いです。



コツメカワウソについて詳しくなったあとは、ぜひ実際に当園のコツメカワウソたちを観察してください。

動物について知ることはその動物を守ることにつながっていきます。
みんなで、コツメカワウソの保全の輪を広げていきましょう!

このブログの人気の投稿

角(つの)にも色んな事情があって・・・|ZOOお勉強タイム

レストラン情報|カフェラソンブレのおすすめメニュー

2023夏「夜の動植物園」がスタート!