ツシマヤマネコたちが、全国各地へ旅立ちました

福岡市動物園では、10頭のツシマヤマネコを飼育していましたが、この度、5頭を全国各地の施設へと転出いたしました。毎年、繁殖期前に各飼育施設の間で移動があるのですが、福岡市動物園で飼育頭数の半数が旅立つのは、1996年の飼育開始以来初めてのことです。


旅立っていったヤマネコたちを、ご紹介します。
こちらは、No.71「むー」(オス)です。
対馬野生生物保護センターへ転出しました。昨年まで展示していましたので、目にした方も多いのではないでしょうか?食いしん坊です。


No.42「もみじ」(メス)です。
ツシマヤマネコ野生順化ステーションへ転出しました。野生復帰技術開発を担います。


No.51「ゴンタ」(オス)です。
よこはま動物園ズーラシアへ転出しました。対馬で保護されましたが、人懐っこいです。


No.86「ゆり」(メス)です。
京都市動物園へ転出しました。現在展示している「あおば」(オス)と一緒に産まれ、対馬にのみ自生するオウゴンオニユリにちなんで、名づけられました。


No.89「レイラ」(メス)です。
名古屋市東山動物園へ転出しました。今年生まれの子ネコです。先月のヤマネコ祭にて、令和になる年に生まれたことから「レイラ」と名づけられました。

ここで、担当飼育員のコメントをご紹介します。


今秋、ツシマヤマネコ5頭が福岡市動物園から他の飼育施設へ旅立ちました。

ツシマヤマネコは野生の数が70~100頭と非常に少なく、絶滅危惧種に指定されており飼育下でも毎年繁殖に取り組んでいます。

今年は5頭を送り出すことになりましたが、福岡市動物園で生まれた個体が他の動物園でも展示や繁殖に貢献してくれることは、とても嬉しいことです。
将来、繁殖に成功して父ネコ母ネコになって欲しいと思います。


また対馬野生生物保護センターに行ったオスの「むー」は、2016年6月から2019年1月まで福岡市動物園で展示していた個体で、お客さんからも可愛がられました。
対馬でもたくさんの人に愛嬌を振りまいて欲しいと思います。

福岡市動物園では来年も繁殖に取り組み、1頭でも多く出産できるように頑張ります。
(担当飼育員)


皆さま、これからも福岡市動物園をはじめ、全国のヤマネコたちの応援をどうぞよろしくお願いいたします。

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