ツシマジカの角切り2025
毎年恒例、ツシマジカの「角切り」を休園日に実施しました。
園には、まさくん(※上下写真)・繁蔵・あつやのオス3頭が暮らしています。
繁殖期を前に気性の荒くなるオス同士が突き合って
シカ同士、飼育担当者が怪我してしまうことを防ぐため、
角が一番成長するこの時期に、園では「角切り」を行います。
獣医師による麻酔後、角を切り落とす作業に移ります。
長さ30~40センチ、太さ5センチ程度の角を切り落とすのは中々の力作業です。
飼育員が代わる代わるその作業を進めます。
体に負担がかかっていないか、シカたちの呼吸を含む、体の様子を観察しながら
切り落とした後は、速やかに補液や体重測定、爪のチェックなども行います。
切り落とした角の断面にやすりをかけて、終了です。
毎年のことですが
メスたちは団子になって、距離を取りながら、こちらの作業を見ています。
オスが麻酔から覚めると、そのオスを守るようにメスたちが囲む風景も
毎年同じです。
スタッフ同様の安堵の気配をメスジカに感じるのは、私だけでしょうか。
そして、こちらが切り落としたばかりのまさくんの角。
3頭の中で一番長く、太さもあり
重さをはかったところ、なんと両方で700gもありました!!
ちなみに、こちらはあつやの角の断面です。
動物園は、毎年「角切り」とともに秋が訪れます。
散策しながら
角のない、軽やかな頭の3頭を観察してみてくださいね♪