ツシマヤマネコ飼育30周年感謝状授与式
ツシマヤマネコは、長崎県の対馬にだけ生息する野生のネコ科動物で、ベンガルヤマネコの亜種です。体長50〜60cm、体重3〜5kgで、全身の斑点模様や太く長い尾、耳裏の白斑がその特徴です。
現在、野生下の生息数は推定100頭ほどで、環境省レッドリストでは最も絶滅の恐れが高い絶滅危惧IA類(CR)となっています。1994年、種の保存法により、国内希少野生動植物種に指定された後に、当園では1996年、全国の動物園で初めてツシマヤマネコの飼育を開始しました。(2頭の野生捕獲個体を導入)
1999年からは飼育下繁殖に取組み、2000年に「みどり」♀の誕生で、初めて飼育下繁殖に成功。飼育開始から30年が経ち、4月には4年ぶりに「なぎ」♀が生まれ、当園ではこれまでに63頭の子が誕生したことになります。
【2026年4月25日生まれ「なぎ」♀ ※当園生まれの母「チョコ」、父「ジミー」の子】
こうした30年にわたる飼育、繁殖の取組みについて、「ヤマネコの日」でもある10月8日に、対馬市・比田勝市長からの感謝状が当園に贈呈されました。
そして、ツシマヤマネコの保護・繁殖だけでなく、その存在や保全(生育域外保全)の重要性を広く、市民や時代を担う子どもたちへ伝えているという言葉も市長から頂戴しました。
当園園長からは、当園のツシマヤマネコの繁殖について、飼育員が行っている実際の過程をお伝えし、また、なぜイエネコと違って繁殖が難しいのか(※)などのお話しさせていただきました。
※繁殖シーズンが年1回で、一度の出産数が多くても3頭であること、対馬は東京23区より広く、そこに100頭ほどだけが生息していること、人に懐かないことなど。
対馬の豊かな自然の中で、ツシマヤマネコがこれからも生き続けられるように
積み重ねてきた経験を活かして、引続き、保護・繁殖へ取り組んでまいります。
【現在公開中の個体「妃(ひめ)♀」】
ツシマヤマネコの魅力や保全の取組みについて
情報発信もしていきますので、これからの歩みも応援していただけると嬉しいです。