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第48回福岡市動物園写真コンテスト 入賞作品展開催中!

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「第48回福岡市動物園写真コンテスト」の入賞作品(25作品)を 11/24(月・祝)まで、動物情報館ZooLabで展示しています。 5月~6月に募集を行い、332点ものご応募がありました。 多数のご応募、本当にありがとうございました! こちらは、最優秀賞の<推薦>に選ばれた作品です。 画題「固い絆」 撮影者:多賀谷 和子 氏 <審査評> 画面いっぱいにアジアゾウ親子の和みを写してあるように感じました。 子ゾウは何をねだったのか、甘えたのか分かりませんが、 母ゾウの眼差しは優しく受け入れているようです。 次の写真は、<園長賞>に選ばれた作品です。 画題「早く治ってね」 撮影者:内海 清文 氏 <審査評> 治療中のシカに寄りそう、シカたちの心配そうな眼差しが 画題通りに写し撮られていました。 二度と画像表現が出来ない場面だと思います。 他にも、動物たちのいきいきとした表情・躍動感を優しく、温かな目線で 切り取られた作品ばかりです。 ご来園の際には、動物情報館ZooLabへお立ち寄りください。 →  HP『第48回福岡市動物園写真コンテスト入賞者について』 <作品展示> 【日時】令和7年(2025年)11月11日(火曜日)~11月24日(月曜日・祝日)     9時~17時(入園は16:30まで)※休園日を除く 【場所】動物情報館ZooLab 多目的コーナー 【観覧料】無料(但し、別途入園料が必要) ★こちらの「第48回福岡市動物園写真コンテスト」で入賞した写真を使用した商品を 動物園内のギフトショッププチモンド、カフェラソンブレショップにて順次販売中です♪ グッズでも入賞作品をぜひお楽しみください。 → HP『 写真コンテスト入賞作品を使用した新商品を園内ショップで販売します♪ 』

オランウータンの健康管理~💉採血編

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当園ではリキ♂とナナ♀、2頭のボルネオオランウータンを飼育しています。 (2024年12月頃のリキ)   2025年8月、リキは採血ができるようになりました。 コツコツとハズバンダリートレーニングを行うこと約1か月。 失敗もありましたが、いつものことながら協力的なリキのおかげです。 というわけで、オランウータンのリキ、採血成功までの道のりをお伝えしたいと思います。   <はじめに・・・> 動物園で飼育している野生動物の健康管理ってどうしていると思いますか? 人間のように検診があるわけでも、ペットのように専門の病院もない動物園の野生動物たち。 しかし、私たち人間も含め、生き物は歳を重ねれば確実に健康状態は低下します。 特に野生動物は、弱みとなる不調をなかなか見せてくれません。 そこで、毎日接する飼育員たちが健康管理を行う必要が出てきます。 キリン(ジュラ♂)の採血トレーニングの様子。 コツメカワウソ(ふく太♂)のレントゲンの様子。 このようにコツメカワウソのような小さな生き物から、 ゾウのような大型獣、首が長~いキリンや角が大きなサイ、などなど・・・大きさも形状も様々な動物たち相手の健康管理は紆余曲折、論文を漁ったり、各動物園と情報交換したり・・・ ついつい愚痴っぽくなりそうなので、そろそろ本題にw というわけで! どこかの誰かの役に立てればと思い、備忘録を残します。   <ハズバンダリートレーニングとは> ハズバンダリートレーニング(英:husbandry training):受診動作訓練 動物の健康管理に関わるトレーニングのこと。 動物に協力してもらえるようにトレーニングすることで、動物たちの心身にかかる負担が軽減します。 ・・・というのがだいたい一般的な説明です。 オランウータンのナナ♀、口を開けるトレーニング中   しかし、実際の飼育現場では、種により、また個体による性質や性格、獣舎環境等々により、スムーズにいくこともあれば、難航することも・・・。 基本となるのは、やはり飼育員による日々の観察でしょうか。   <獣舎環境> 元々、オランウータンの獣舎には採血を行えるような設備はありませんでした。 そこで職員による、細かい要望を取り入れたオーダーメイドにて、以下の物を制作、設置してもらいました。 動物園には飼育員や...

第50回動物画コンクール🎨 作品展

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10月28日より、日本動物園水族館協会福岡県地区会「第50回児童および幼児動物画コンクール」の入選作品を、動物情報館ZooLabにて展示します。 (※入賞者された方のみ、郵便にてお知らせしています) 以下、少しだけ入賞作品をご紹介♪ 【日本動物園水族館協会 会長賞】 ※最優秀作品※  八代 百草さん このシロフクロウがメスだとわかるように、良く観察していますね。 特に難しい白という色の表現を、工夫して描いています。 【福岡県知事賞】  岡本 さくらさん 皮ふの厚みやリアルな目、画用紙をめいっぱい使い、ゾウの大きさを見事に描きました。 色を工夫し迫力ある絵に仕上がっています。 【福岡県教育委員会賞】  堀田 幸太郎さん のびのびと描かれたキリンです。 ぐ~んとのびた長い首からも、楽しく描いた様子が目に浮かびます。 **** 他、合わせて25点を展示中です。 今回、福岡市動物園には560点もの応募がありました。 多くの子どもたちが、動物を観察し想像力豊かに、のびのびと描いてくれた、すばらしい作品ばかりで、選考はいつものことながら、とても悩みました。 その中から選ばれた25点の作品です。 動物園にお立ち寄りの際は、実物を是非ご覧ください。 【展示期間】 ・令和7年(2025年)10月28日(火曜)~11月9日(日曜) ・9:00~17:00(入園は16:30まで) ※休園日を除く ※最終日は、全作品の展示が14:00までとなります。 (会場への立ち入りは可能です。14時からの授与品の受け渡しに伴い、作品が徐々に外されていきます。) 【展示場所】 動物情報館ZooLab 多目的コーナー 【観覧料】  無料(ただし、別途入園料が必要) →  HP『第50回 児童および幼児動物画コンクールの入賞者について』

フードロス削減の取組みを開始しました

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民間企業のフードロス削減の取組みと 福岡市動物園のコラボにより、 動物たちに新鮮な青果物が週1回程度届けられることになりました! コストコ久山倉庫店様において 表面に傷があるなどの理由で新鮮ながら、店頭に並べることができない青果物を 九州西濃運輸株式会社様が輸送、この取組みに賛同いただいた リフェコ株式会社様(ゆめソーラー)に輸送費用をご負担いただいて 福岡市動物園へ届けてもらい、動物のエサとして有効活用していきます。 その初回配送が先週行われ、 動物たちが好むバナナやオレンジ、アスパラガスやブドウ等が5ケース届きました! 大容量の青果物を飼育員が受取り、さっそく内容を確認しました。 そして、園内の動物たちを代表して、まずはアジアゾウとマレーグマへ。 いつもと変わらない、食べっぷりを見せてくれましたよ~♪(写真はアジアゾウのあお♂) 今後は、週1回3ケース程度の青果物が届きます。 これは1年間で発生する約3トンの青果物のロス削減になり、 ゾウ1頭のエサに換算すると、30日分に相当します。 届けていただいた青果物は、園内の動物に大切に活用していきます。 この日は、多くのメディアの方々にも取材をしていただきました。 フードロス削減の中に、このような取組みもあるということを たくさんの方に知っていただけると嬉しいです。 リフェコ株式会社様(ゆめソーラー)には、 昨年12月に太陽光発電システムも寄贈いただいております。 そのリフェコ株式会社様(ゆめソーラー)、九州西濃運輸株式会社様、 コストコ久山倉庫店様、本取組みへの実現に感謝いたします。 これからも継続的なご協力をよろしくお願いいたします!

ツシマジカの角切り2025

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 毎年恒例、ツシマジカの「角切り」を休園日に実施しました。 園には、まさくん(※上下写真)・繁蔵・あつやのオス3頭が暮らしています。 繁殖期を前に気性の荒くなるオス同士が突き合って シカ同士、飼育担当者が怪我してしまうことを防ぐため、 角が一番成長するこの時期に、園では「角切り」を行います。 獣医師による麻酔後、角を切り落とす作業に移ります。 長さ30~40センチ、太さ5センチ程度の角を切り落とすのは中々の力作業です。 飼育員が代わる代わるその作業を進めます。 体に負担がかかっていないか、シカたちの呼吸を含む、体の様子を観察しながら 切り落とした後は、速やかに補液や体重測定、爪のチェックなども行います。 切り落とした角の断面にやすりをかけて、終了です。 毎年のことですが メスたちは団子になって、距離を取りながら、こちらの作業を見ています。 オスが麻酔から覚めると、そのオスを守るようにメスたちが囲む風景も 毎年同じです。 スタッフ同様の安堵の気配をメスジカに感じるのは、私だけでしょうか。 そして、こちらが切り落としたばかりのまさくんの角。 3頭の中で一番長く、太さもあり 重さをはかったところ、なんと両方で700gもありました!! ちなみに、こちらはあつやの角の断面です。 動物園は、毎年「角切り」とともに秋が訪れます。 散策しながら 角のない、軽やかな頭の3頭を観察してみてくださいね♪

「動物慰霊祭」を開催しました

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 今年も動物愛護週間(9/20~26)にあわせて  本日(9/23)「動物慰霊祭」を開催し、  この1年間で亡くなった動物たちの慰霊を行いました。 園長の挨拶や死亡動物の報告、黙祷をささげ、参列者の方々にもご献花いただきました。 ご参列いただいた多くの皆さま、ありがとうございました。 この1年間で、ほ乳類10種24頭、鳥類10種17羽、は虫類3種3匹が死亡いたしました。 (令和6年10月~現在) 亡くなった主な動物を以下紹介します。 ○ニホンツキノワグマの「ハナコ」(メス)が 昨年10月に推定28歳で死亡しました。 1996年に入園してから、27年間の飼育期間でした。 ○フンボルトペンギンの「フラット」(オス)が 昨年10月に31歳で死亡しました。 2007年に入園してから、17年間の飼育期間でした。 〇チンパンジーの「キンコ」(メス)が 2月に36歳で死亡しました。 2023年に入園してから、23か月間の飼育期間でした。 〇ツシマジカの「みどり」(メス)が 2月に19歳で死亡しました。 2005年に当園で生まれてから、19年間の飼育期間でした。 ○コツメカワウソの「リラ」(メス)が 5月に15歳で死亡しました。 2011年に入園してから、13年間の飼育期間でした。 亡くなった動物たちを愛してくださった皆さま、ありがとうございました。 動物たちが安らかに眠ることを祈ります。 私たち職員は、この動物たちの死を無駄にすることなく 動物福祉に配慮した展示や飼育管理に努めるとともに 動物園の使命である「環境教育」、「調査・研究」、「レクリエーション」 そして「種の保存」の場としての役割を果たしてまいります。